2015年2月8日日曜日

ジョーカー・ゲーム


2009年・第30回吉川英治文学新人賞や第62回日本推理作家協会賞を受賞した柳広司の同名スパイ小説を原作に、亀梨和也(KAT-TUN)、深田恭子、伊勢谷友介ら豪華キャスト共演で描いたスパイアクション。監督は、「SR サイタマノラッパー」シリーズで注目を集めた新鋭・入江悠。第2次世界大戦前夜の陸軍士官学校。上官の命令に背き、極刑となるはずだった嘉藤は、陸軍内に極秘裏に設立された諜報組織「D機関」の結城中佐に助けられる。数々の訓練を経て諜報員となった嘉藤は、初めての任務として、米国大使グラハムが持つ「ブラックノート」と呼ばれる機密文書を奪取するよう命じられる。しかし、そんな嘉藤の前にグラハムの愛人でもある謎の女リンが立ちふさがる。 映画.comより

 SRサイタマノラッパーシリーズの入江悠監督によるメジャー大作ということで、応援の意味を込めて公開日に観に行きました。下高井戸シネマで観たSRサイタマノラッパーの衝撃が、今僕が映画館に足を運ぶ原動力になっているように思うので。

 愛を込めて結果から言うと、傑作では無いけれど娯楽作として大満足というものでした。

 若手の監督がこの規模の映画を撮る上で、「主演・亀梨和也」っていうのは必須の条件なのでしょう。そして亀梨くんも非常に頑張っていたんだと思います。けれど、ルックス面がまず乗れないんですよ。良くも悪くも現代的で端正なルックスの亀梨くんだけに、戦時中の軍人上がりのスパイって役柄がね。。身体も細いしさ。
 劇中の立ち回りでも、彼が敵を投げ飛ばす理屈がイマイチ伝わらない。そこが飲み込めるまでに少し時間が掛かりました。

 が、時間と共にそこに慣れてしまえば十分満足のいく作品でした。特に脇の役者さんたちの魅力が画面から溢れ出していましたね。癖のある魅力ある脇役たちって、なんだか昔の日本映画みたいですね。

 後、深田恭子の絵面のエロいこと。。チャイナドレスのあの姿、個人的には最高にツボです。ごちそうさまです!
 お話の稚拙さから主役の嘉藤がバカにしか見えないのも、あの時代の童貞にあの深田恭子与えたらそりゃ狂うよ、と妙な納得の仕方しましたよ。

 全体に絵が暗くてシリアスムードな割に、話は稚拙というかバカっぽいのが突っ込みどころだとは思うのですが、でもスパイものって海外作のこんなムードのものが多いし良いのかな、と。なんと言うか終わり方といい、実写版「ルパン三世」でした。深キョンは峰不二子だったし。

 そんな訳で、「凄いものみた・・。」敵な驚きはなかったのですが、二時間程度の娯楽としては大いに楽しみました。このレベルの娯楽がコンスタントに出てきてくれると、映画館に通う楽しみがあるってものです。